「相続って借金ごと背負うのよ」

昔お世話になった、中央区のとあるオーナーさんのお話です。

ビル再生100の物語_19 相続させるお母さんの気持ち

昔の家業が石炭屋さんで、亡くなったお母さんの代まではガソリンスタンドをやっていました。そのお母さんがまだ元気だったころの話です。

隅田川の川っぺりに、石炭の荷卸しをしていたころから持っている土地があり、当時は立体駐車場として貸していました。

老朽化したので賃貸マンションに建て替えることになったのですが、いよいよ契約、という直前になってなかなか話が進まなくなってしまいました。

「あんなに楽しみにされてたのに、どうしたんですか?」

いつもは息子さん(と言っても僕よりもずいぶん先輩でしたが)と3人でお話をしていることが多かったのですが、その時はお母さんと2人きりでした。

「実はね、私は楽しみなのよ。川がキレイに見えるようにステキな計画にもしてくれてるし。」「何より、肩の荷が下りると思ってた。私が亡くなったら、この古い駐車場の土地とか担保に借りてる借金とかどうなっちゃうんだろうって思ってたから。」
「銀行ともおかげさんで話がついたし、相続税対策もこれで一安心と思ってたんだけど、肝心の息子がね・・・。」

湊

よくよくお話を聞いてみると、

自分が亡くなったら建替えたマンションは借金ごと息子が相続することになる。そのあと長い間運営していかないといけないのに、息子に今回の計画への思いいれとか、覚悟とかが感じられない。このまま進めて大丈夫だろうか?

という心の内を話してくれました。

ハっとしました。

僕らの提案している計画は、建物の競争力もデザインも、収支計画も十分に魅力的だという自負がありました。

でも、それを実行するのはオーナーさんです。お母さんの言う通り、不動産とともに借金も相続してしまいます。

相続が起こったあとに長くそれを背負うのは子供世代です。

「計画は計画。最後は背負う子供世代こそが主役だし、覚悟をもって進めてほしい。」

その通りだと思いました。

聞けば、息子さんとはこの件の話をしても、「お袋がいいんならいいよ」という反応だったそうです。
しょせん他人の僕が間に入れる問題ではありませんが、当時まだ若かったので(笑)、息子さんに「話があります」とサシで話す機会をもらいました。

お母さんの気持ちを伝えて、「一度ちゃんとお母さんと向き合って話をしてください」と、とってもお節介なことをしてしまいました。

「あんたのおかげで、久しぶりに息子ときちんと話ができたよ」

怒られるかと覚悟していたのですが、いい方に話がいってよかったです。
結果、自分にとっても大変思い出深いマンションができました。

今でも近くに行くと元気をもらいに川っぺりのテラスからその建物を眺めています。
(石田)


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