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中小ビル100の物語 / / 171
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#93

アニキのようなビルオーナー

今回は男気のあるビルオーナー、増沢さんのお話です。

五反田のArt gotanda(アール五反田)のオーナーは、ファンキーでファニーなアニキのような増沢さんです。

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昔は住宅だったというこのビル。
1フロアが4区画に分かれていて、住宅時代の名残で部屋の形が凹型になっています。

築年数も経ってるし、間取りも特殊だし、普通で考えたら貸しにくい部類に入ります。

「キミらのマーケティング手法を駆使して空室を埋めてよ」

というのが僕らに貸されたお題でした。

実はこの増沢オーナー、元々金融機関にお勤めで、今もたくさんのベンチャー企業をみているバリバリのコンサルタントです。

「ちょっくら遠乗りしてくる」とフェイスブックに投稿されてるな、と思ったら愛車のバイクで長野や北陸を思いつくまま旅しちゃってるカッコイイライフスタイルな方です。

そんなバリバリのオーナーからの挑戦状(?)、受けた僕らも超緊張です(笑

いつもの通り、どれくらいネット上に露出してるかとか、仲介会社の反応はどんな状況か、など、ビルの認知度調査から始めていたのですが、ある時、

「あのさあ、お願いしてからもう2週間もたってるのに何も状況報告ないじゃん。どうなってんの?」

とお叱りの連絡が!

サボっていたわけではないので、カクカクシカジカとご説明したのですが、やはり現役のコンサルタントの目は厳しい(というか、正直僕らがアマかった)です。

実は、この時のお叱りがもとで、僕らの空室対策マーケティングのやり方は大きく進化することになったので今でも感謝しています。

そんなこんなで、「やっぱりビルの認知度が低い。まずはココからだ」と、気合を入れなおして活動を再開することにしました。

古いとはいえ、コンパクトでリーズナブルなこともあり、広報活動とともに問合せの数も増え、いくつかの部屋を無事成約。

でも増沢オーナーの「さすが」はここからです。

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「打席数(認知度)はかなりアガってきたので、打率(商品性)をアゲてみませんか?」
「ついては、デザイナーいれて快適度が高い部屋にリノベしたいんですけど」

という僕らの話も一瞬で理解してくれ、
「投資効率がいいならOK」

と即断即決してくれました。

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部屋の中に土間を作ったり、キッチンカウンターを入れたり、男女別トイレにしたりと、ある意味やりたい放題の提案も、

「キミらがソレでイケるって言うんなら任せるよ」

とシビレるお言葉。

こう言われると、コチラも却って襟を正し直して改めてチカラを入れたくなります。

コストの見直しや提案のムダな部分の改良(例えば、キッチンカウンターは必要でも調理用のIHヒーターは特になくてもいいだろ、というような)、居心地のよさを理解してくれる仲介会社を呼んでの撮影会など、とにかくムダなく早く決めることに注力。

結果、これまでの部屋より高く、しかも完成後すぐにテナントを決めることができました。

「今回のリノベはちょっと高かったけど、投資効率考えたら採算ラインに乗ってるからよかったよ」


クレバーなオーナーさんとの仕事は、最後までいい緊張感をもたらしてくれました。

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