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次世代の働き方とオフィスを考える_18 日本橋小楼5階の奇跡

当社がサブリースする築50年超の日本橋小楼というビルは、運営開始から5年が過ぎたが、入退去を繰り返しながら満室を維持している。最近行った館内移転は、シェアリング経済を体現したような事例だ。

 

501号室の退去

建築デザイン業を営む日本橋小楼501号室(50㎡)のテナントは、シェアを推奨するビルの運営方針を気に入っていただき、数年前に入居された大変関係の良い入居者だ。数社でシェアしていたが、個々の事情からシェアしていた会社が抜け、1社のみとなり、広すぎる事務所を維持できないので、退去を考えているとのことだった。

 

入居者から募集用に提供された写真

入居者から募集用に提供された写真

 

ドラマのような内装

デザインが本業のため、室内はまるでトレンディドラマの舞台のような素敵な内装で、イタリア製の照明器具や、アート作品やオブジェが棚に並び、バルコニーにはガーデンチェアとテーブル、それを囲むグリーンがあり、とても居心地の良いオフィスだ。私は、即座に「居抜き」で貸せると直感した。

 

 

502号室の退去

同時期に向かいの502号室(24㎡)が退去した。1989年から入居していた古参のテナントで、経営者の高齢化により会社を整理することになったのだ。内装は長年の入居からくたびれており、元住宅のため畳にカーペットを敷いていたりと、大きな改修が必要だった。

502号室の面積は501号室の約半分のサイズで、501号室から移転するにはちょうど良いサイズ。他のビルに行くよりもコストが抑えられるため、テナントは喜んで移ることになった。

 

入居者から募集用に提供された内装写真

入居者から募集用に提供された内装写真

 

オフィス内装はDIY

テナントが先に決まっていたこともあり、ビルオーナーとの話もとんとん拍子に進んだ。

まず、ボロボロの室内の原状回復は高額になることが予想されたが、スケルトン解体の50万円はオーナー負担、空調、照明、給排水などの最低限の設備費用50万円はサブリーサーである当社負担、塗装などの内装はテナント負担となり、大半をDIYで済ませることにした。壁や天井の塗装などは年末の休みにテナントと私でペンキを塗ったのだが、貸主借主という立場を超え楽しいイベントだった。1月に501号室から什器備品を運ぶと素敵な部屋が完成した。

 

入居者が率先して募集活動

502号室への移転を円滑に進め、501号室の原状回復費用を抑えたいこともあり、入居者は高いモチベーションで募集活動を手伝ってくれた。501号室の再募集は予想通り大変な人気となり、内見が殺到した。募集時の内装写真は、プロ並みの建築写真が提供され、募集資料を飾り、内見客に部屋の良さや注意点などを入居者自身が丁寧に説明してくれた。貸主からのセールスよりも信用性が高いので、内見客も食い入るように耳を傾ける。無事ウェブサービスを行う会社が居抜きで入居し、移転と再募集は問題なく終了した。

この事例は多くのメリットが重なる良い取り組みだった。空室期間を避けられたサブリーサー、リニューアル費用を抑えたビルオーナー、原状回復費用を抑え、気に入った部屋を手に入れたテナント。コストカットしながらも、関係者のメリットを最大化することこそ、シェアリングエコノミーの醍醐味ではないだろうか。(つづく)

(山田)

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